お庭工事をするにあたって、既存の植栽工事が干渉するため、大きい木は抜根してしまい、低木は根回しして、また植え直します+ (o゚・∀・) +
基本的に作業ブログは、初心者の方がみて、自分でもできるよう、解説風にしていきたいと思っています。
「そうは言っても自分では無理そう。」という方は、お問い合わせページからご依頼くださいませ~(*^ー゚)(露骨な宣伝。笑)
目次~もくじ~
現場の様子はこんな感じです(*^_^*)
エゴノキがずいぶん大きくなっていますね。エゴノキは剪定しなくても自然樹形が格好いいので、植栽するときはオススメです。今回は、抜いてしまいますが(^_^;
それを覆うように植栽されたサツキとアオキ、そして綺麗に咲いているパンジー。(今回は関係ない)
この季節の鉢植えは、花の種類が少ないですが、グランドカバーなどの葉ものでメリハリをつけてあげると、見応えのある寄せ植えにできます(`∀ノ´*)マメチシキ
あと、ウォータースペースで1cmほど土を下げてあげると水やりをしたときに土がこぼれ(長くなるので割愛
「そうは言っても自分では無理そう。」という方は、お問い合わせページから(こちらも割愛
隣地境界を区切るヒイラギっぽい中木。
現場確認を終えたら、必要な道具を準備していきます。電動工具を使う場合は、コンセントの位置も確認しておきましょう。
作業に必要な道具
・着替え(上着)
・手袋
・長靴
・スコップ(大と小)
・剪定ばさみ
・ノコギリ
・根切り用の剪定ばさみとノコギリ(もしあれば)
・麻布
・麻ひも
・はつりセット(もしあれば)
・掃除道具、ゴミ袋や土のう袋
普通の服や靴で作業すると、ドロドロになるので、気をつけてください。麻布や麻ひもは、土に分解される素材であれば代用可能です。
ビニールひも等を使ってしまうと、いつまでも土の中に残ってしまいますのでやめましょう。
手袋は、軍手ではなく、グリップが効いてぴったり『フィットするタイプ』がオススメ。力が入りやすくなれば、それだけ作業の安全性も上がります。
電動工具を使用するときは、『軍手を使うのは絶対にNG』です。ほつれた糸が巻き込まれて、大怪我につながる可能性があります。
手の汚れが気になる方は、ゴム手袋をするか、手袋を2重にはめると汚れにくくなります。手先の感覚が鈍くなるので作業はしにくくなりますが(^_^)b
1.まずは抜根する樹木の幹をノコギリで切ります。
根を掘りとるにあたって、幹や枝がニョキニョキ生えていると、作業の邪魔になりますので、枝や幹を程良い長さに払っていきます。
ここで注意することは、高木の幹は、下まで切ってしまわずに、『腰の高さぐらいまで残す』こと。
ここで地際まで切ってしまうと後から幹を持って揺らせなくなるので、抜根するのが困難になります。(ご自分で抜根しようとした場合のあるあるですね。)
中木や低木の場合は、地際で切ってしまって構いません。土が固かったり、根が強く張っている場合は、こちらも若干残してあげると抜きやすいかもしれません。
今回は、境界ブロックに面しているのと、生け垣の間隔が狭く、閉所での作業になるため、地際で切り取ってしまったほうが、作業がしやすいケースでした。
抜根する生け垣の切り取り長さはこんな感じです。
抜根する高木の切り取り長さはこのくらい。だいたい同じ長さに揃えて切って、枝が伸びている場合は、『漏れなくすべての枝を幹のスレスレで』切り取ります。
ここで、枝を中途半端に残してしまっていると、力を加える抜根作業のときに、『怪我をする可能性』があります。
人力で抜根するには、それなりの時間がかかりますので、ここで横着しないようにしましょう。
2.移植する樹木を根巻きしていきます。
移植の適期は、春か秋です。落葉樹は冬ですね。休眠しているので、ダメージを受けにくい時期です。冬の移植は、根が冷たい空気にさらされて弱るので、手早く行いましょう。真夏の移植よりはずっと簡単です。
これが、春や秋だと、根巻きした直後から根が生長し、移植で受けたダメージを回復しようとします。夏は夏で、やりようはあるので、剪定と一緒で、年中やっても意外となんとかなるものです。
活着率を上げる秘密兵器もありますしね (*´ノ3`)今回は、尺の都合でご紹介できませんでしたが、また機会があれば(>_<)
掘りとっていきます。
サツキは根の張りが浅いので、だいたいこんな感じです。根の張りが弱い場合は、堀り揚げる前に麻布を巻いていきます。今回は、根がしっかり張っていたので、掘り揚げてから巻くことにしました。
サツキの場合は、こんな感じでかなり乱雑でも大丈夫なのですが、大抵は、もう少し細根の張りが弱く、根鉢が崩れやすいです。
なので、掘り揚げる段階から、根元を揺らさないように、『土だけ掘り揚げて』いきます。広がっている根は、鋭くスコップを入れて、カットしていくイメージです。
スコップで『株元を揺らさないように』土を削っていきます。
研いだスコップでガシガシ削っていって、丸くなるようにします。飛び出ている根はハサミやノコギリで切っていきましょう。
私は、剪定でいつも使っている道具を使わずに、移植用のハサミとノコギリを使っています。刃が傷ついて研ぐのが大変なんですよ。研がずに剪定なんてしたら、切り口がガタガタになってしまいますしね。
ただ根鉢を削っていくのではなく、『完成予定の根鉢の外側の土だけを削っていく』イメージです。根鉢の土には触りません。ここで株元を揺らしたら苦労が水の泡になりますので、注意してください。
根巻きをしていきます。
細根がでている場合は、切り取らずにそのまま巻き込んで根巻きします。
麻布をクルッと側面を回したら、下側を包むようにかぶせて、麻ひもでグルグル固めていきます。土が動かなくなれば良いので、程良く力を加えながら巻いていきましょう。
フワフワ巻いてしまうと、持ち運ぶときや、植え込みのときに崩れてしまうので注意です。反対に強く巻きすぎると、根鉢が崩れます。程良い力加減を目指しましょう。
木槌で丸くなるようにガシガシ叩く方もいらっしゃいますが、私はオススメしません。根が揺れて根鉢が崩れますし、土が落ちて空気が入ってしまいます。植えるときに大変です。木槌は、麻ひもできつく締めるときに使うことがありますが、根鉢を崩すようには使いません。
見栄えを重視して巻くとこんな感じです。持ちやすくなる巻き方でもあります。
全方向に均等に締め付けがかかるように巻いていきます。見栄えを気にしなければ、ここまで綺麗にやる必要はありません。
簡単な方法としてはこんな感じでも大丈夫です。
適当な感じに見えるかもしれませんが、やろうとすると意外と難しいかもしれません。慣れていない方は、ひもを使ってください。
布だけでやる場合は、少し大きめの幅の麻布を最後のあたりを側面に沿って裂いて、そのままクルリと回してそのまま結びます。
側面に巻いた布を巻き込んで動かなくなるように結びます。これだけでも結構安定するので重宝しますが、自重が軽い根鉢が小さい樹木のときにしか、この方法は使えません。
3.抜根していきます。
ササッと移植する木を根巻きして動かしたら、いよいよ抜根です。
抜根のコツは、先ほどもお伝えした、『腰あたりまで幹を残す。』ことと、『根元から少し離れた場所を掘る』ことです。
グルッと一周土を削っていって、楽をするのであれば、ハツリ機で振動を加えていきます。(一番楽なのは、ユンボやユニック等の機械ですが・・・)
スコップが止まってしまうような根は、ノコギリやハサミで切り取っていきましょう。
ここで横着して根元の根をチマチマ切っていると、進みが早いように思いますが、最終的に時間がかかってしまいます。土をとにかく掘り上げていくのが、早く抜根するコツですφ(..)
ある程度掘り進めると、このくらいの太い根が見えてきます。これが見えてきたら、下に掘るのを終えて、根元に向かって攻めていきましょう。
まだまだ根の塊が下に続いているように見えるかもしれませんが、土の部分を注意深く崩してあげると根鉢が終わっているので、その太い根を切ってあげれば掘りとれるようになるはずです。
太い根を切るときの注意点は、『2回切ってスコップが入るようにする』ことです。言葉では伝わりにくいと思いますので、写真をお見せすると、
こんな感じで、ゆったりスコップが入る長さ切り取りましょう。1回切っただけだと、太ければ太いほど、断面で支え合ってしまいます。
そのあとの、掘る作業の邪魔にもなってしまいますので、完全に切り離しましょう。ノコギリを使うのは疲れますが、最終的にはこちらのほうが、疲れないで済みます(^_^;
見えている太い根を切ったら、幹をグラグラ揺らしていきます。全体重を乗せて揺らします。
このとき前に向けて、腕の力だけで押すのではなく、背や腰を幹につけて、後ろに向かって、曲げた膝を伸ばすようにすると、力が加わりやすいです。お尻で押し出すイメージです。
一方方向だけではなく、色々な方向から何度も繰り返しましょう。引っかかっている部分があれば、適宜根を切って、また揺らしていきます。
そして抜き取ったら、抜き取った穴に土を戻して終了です。今回は、ガンガンはつり機を使ったので、30分くらいで抜けました。
ものによっては、2時間くらいかかるときもあります\(◎o◎)/
この大きさをもし移植するという場合は、ユニック車かチェーンブロックを入れるか、完全に人力でやるなら、2時間くらいかけて丁寧に根巻きしていきます。
さすがに持ち上がらない大きさになってくると、完全に人力は無理ですけどね(^0^;)
生け垣のほうは、スコップでグイグイやるだけで抜けました。
移植したサツキたち。植えたらまたこちらでアップしたいと思います(^_^)v
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