目次~もくじ~
植えた直後から紅葉が楽しめるように植栽していきます。
施工情報
・邸名: Y 様邸
・場所: 埼玉県草加市
・施工期間: 2 日間
・工事価格: 約 80 万円
施工前後写真
After
ぐるりとお庭を木々で囲んで安らぎの空間に。癒やされますね。植栽スペースを限定してあげたことで、お庭の面積がグッと広くなりました。お庭部分の拡張はしていませんよ?下の施工前写真と見比べてみてください。
Before
昔ながらの和風のお庭。素敵なお庭で、しっかり管理もされているのですが、土の面積が広すぎてお手入れが行き届かなくなってしまっています。奥行をとった植栽スペースなので、お庭がかなり圧迫されています。
コンセプト
四季折々の移ろいを楽しめる。
常緑樹だけではなく、落葉樹をいれることで、紅葉、結実、落葉、芽吹きなどの四季の移ろいをお庭に取り入れました。高木だけではなくて、中木や低木、宿根草や下草もいれて、1年を通して、楽しめるお庭です。
お手入れをしやすく。
施工前のお庭は、昔ながらのお庭でとても立派だったのですが、面積が広すぎて、お手入れの範囲が広がりすぎていました。植栽スペースをギュッと限定してあげることで、お手入れをしやすくしました。
奥行きがあるほど、遠近感を出しやすくはなるのですが、それを維持できなければ、せっかくのお庭は生活の中に取り入れられません。植栽スペースの奥行きは、腕の長さくらいまでにすると、とても管理がしやすくなります。
植えた直後から楽しめる。
「木と木の間は、成長を見越して間隔を空けたほうが良い。」なんて聞きますが、果たして本当にそうなのでしょうか?生き物だからそれはしょうがない?
いえいえ!全くそんなことはありません!短期的な成長はもちろん見越しておく必要がありますが、そこまで長期の成長は考えなくても大丈夫です。理由は、適切な管理をしていれば、そのままのお庭を維持できるから。
植木は成長するからといって、最初の見栄えを犠牲にする必要は全くありません。最初から見栄え良く、楽しめるようなお庭にしました。(ご予算の関係で少し小さめの木をいれる場合は、目的の大きさを見越して間隔を空けておくというのはありです。)
水やりビリティを高めに。
お庭の管理で大切なのは、『水やり』です。水やりの面倒さをできるだけなくすことによって、水やりの負担をより少なく、そして水やりをしやすい環境をつくります。
家の裏にお庭をつくる場合は、その維持の水準が変わってきてしまうので、特に重要です。「水栓は家の表にあるから、増やさずにそっちを使えばいいや。」というのはNGです。下記の2点を守っておくと、お庭をつくってからの使い心地が全然違いますよ((*ノ∀`*))
・水やり専用の蛇口をすぐ近くにつくる。
・重たくて頑丈なホースリールを使う。
水栓は必ず、ホース接続専用のものを(手洗いの機能も持たせる場合は、2つ蛇口を)つけて、ホースを必ず繋ぎっぱなしにしておきます。いちいち外したり付けたりするのは、水やりを手間に感じる原因になります。
そして、ホールリールは、重量があって、動きにくいものを選びましょう。ホースを引っ張るたびに、リール本体が動いてしまうと快適に水やりができません。ホースも絡みにくい丈夫な構造のものにしましょう。ホースリール自体の見栄えを兼ねるようなものを選べば、ホースリールをいちいち隠す必要もありません。
作業風景
芝の張り終わり
芝生の張り方までやると長くなってしまうため今回は割愛します((´∀`))芝生を張って、灌水中。たっぷり水をやるために、写真のようにヘッドを固定して放置しておきます。芝張り直後の水やりは、水たまりができるくらいビシャビシャにしておくと、水切れして枯損する可能性が低くなります。
植栽前
硬質赤玉土中粒、堆肥、木炭やゼオライト、培養土等を混ぜ込んでいきます。すべてを土壌改良するのは、費用面でなかなか難しいですし、そこまでする必要もありません。なので、全体を軽く混ぜたら、あとは、植えるときに重点的に混ぜながら植えていきます。
植栽中
背の高いものから順番に植えていきます。上写真だと、シマトネリコ→ニシキギ→コンフーサ、アベリア、オタフクナンテン→クリスマスローズの順ですね(^_^)b
上写真の真ん中辺りに、コンセントボックスが見えますか?銀色のやつです。フェンスの下部に有線で配管されて付いていますよね。これを葉が多い常緑のもので、隠しています。今回植えたのは、ビルベリーですね。
植え終わったら、マルチング材として、お馬の堆肥を土が見えなくなるように薄くかぶせます。水やりの際の泥はね防止や土が締まって固くなるのを防ぎます。夏は土が乾きにくくなったり、冬は寒さにあたりにくくなる効果もあります。これは、バーク堆肥でも、バークチップでも腐葉土でもなんでも良いです。
施工後
前のお庭でシンボルツリーだったハナミズキの位置に、同じように大きい高さのものを入れました。今回はエゴノキです。
植栽の間を通り抜けていくアプローチ。狭く見えるかもしれませんが、肩幅2つ分くらいの幅があるので、ゆったり通り抜けられます。道路側のほうからの目隠しも兼ねました。
地植えにするお花は、最小限にしています。維持できる場合は別ですが、季節ごとに植え替えるのは負担になるので、季節のお花を楽しみたい場合は、寄せ植えをコンテナでつくりましょう。
ヒメウツギが弱々しいですが、もう落葉するので、樹種の確保を優先しました。
葉の色や形を一カ所に固めずに、まんべんなく散らしています。
あまり後ろには植えずに植栽スペースから枝がはみ出るような気持ちで植えます。
マルチングは全体にして、雑草が生えてきたとしても、舗装部分から腕の届く奥行きなので、綺麗さを維持しやすいようになっています。
木の株元には、下草を植えて足元も楽しめるように。
斑入りのアイビーが綺麗ですね。ギボウシはもう枯れてしまいますが、来年の夏用に仕込んでおきます。
ピンクのグラデーションで目をひく葉は、ニシキギです。時期的に、もう散ってしまいそうですが、紅葉する木があると、アクセントになります。
広いスペースとは違い、狭いスペースの場合は、ギュッと詰めて植えると、見応えが増します。
お庭から見ると、裏側になるので、低めの下草でまとめています。写真は、黄金カズラとワイヤープランツ。
真っ赤に紅葉するドウダンツツジ。となりでワシャワシャなっているグラスは、フイリヤブランです。
駐車場から見たときも趣があるような配置に。
門扉から入ってすぐのところは、常緑のものを中心に植えています。
地面スレスレに植えてしまうと、水やりや雨水で土がこぼれてしまいますので、ウォータースペースを確保しておきましょう。低く植えすぎても風通しが悪くなってしまうので注意です。
アプローチは、舗装のほうへ全体的に傾けて植えると、躍動感がでます。玄関周りの植栽も、植えるスペースをグッと絞ります。
ホースから遠い植栽スペースは、水やりがなくても生き抜いていけそうなものを。
赤、黄色、緑。色とりどりの葉がとても綺麗ですよね(ノω`*)
玄関扉前には、寄せ植えで彩りを。
完成です。見違えましたね。写真だと伝わりにくいですが、まるでマイナスイオンに包まれているように癒やされるお庭になりました(ノ∀≦*)ノ
綺麗に維持していくためには、上写真のような、舗装と植栽のバランスが大切です。
いかがでしたか?
立ち入られていないような印象だった和風のお庭が、スッキリ整備されて綺麗になりました。お庭に自然をそのまま落とし込むのではなく、生活しやすいお庭に自然を取り込む、というデザインです。眺められて、使えるお庭ですね。
ぐるりとお庭を木々で囲んで安らぎの空間になりました。土のスペースには、必ず歩くための舗装の動線を設け、既存のドウダンツツジの生け垣は、フェンスにしてしまい管理の手間を減らしています。
このように、維持管理することを前提とした計画を立てておくことで、お庭の使い心地がグッと良くなります。
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