「万引き家族」を観てきました(ノ∀≦*)ノ 劇場公開日2018年6月8日。上映時間120分。ギャガ。

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第71回、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作ということで、話題につられて観てきました。

よりにもよって、このタイミングなんですね。

虐待で子供が亡くなってしまう世の中ですから、ものすごいリアリティがあります。

まだ観ていないよという方は、ぜひどうそ(^^)/

大雑把なあらすじ

高層マンションの隙間に建ち残っている平屋で暮らす、6人の家族。

その家族は、いびつな絆で繋がっていて、不正に受給している年金と、万引きで生活が成り立っていました。

しかしある日、年金を受給していたおばあちゃんが亡くなってしまい――。

監督、原作

◎監督、脚本
是枝裕和

◎製作
石原隆
依田巽
中江康人

キャスト

◎柴田治(47)
→ お父さんの役(リリー・フランキー)

◎柴田信代(36)
→ お母さんの役(安藤サクラ)

◎柴田亜紀(21)
→ 信代の妹の役(松岡茉優)

◎柴田祥太(11)
→ 息子の役(城桧吏)

◎柴田初枝(78)
→ おばあちゃんの役(樹木希林)

◎ゆり(5)
→ 娘の役。外に締めだされて凍えていたところを治が連れて帰る(佐々木みゆ)

ほか

見どころ

社会では許されない絆で家族を結ぶ

万引き等の軽犯罪を重ね、生活をしている家族が主役です。

その行動自体、決して許されることではありませんが、そこから繋がる絆や、そこから崩れる絆、ただ血が繋がっていれば、それは絆と呼べるのか、など様々な絆の形を考えさせられます。

家族とは何なのか?

傷をなめ合い、自分に甘く他者に甘え、人に迷惑をかけ、底辺を這うような暮らしを続ける家族ですが、そこには確かな絆がありました。

笑いが絶えず、励まし合い、仲良く暮らすそのさまは、家族と呼べるものではないでしょうか。

感想、印象に残ったシーン

これは、面白かった。というよりは、考えさせられた。という感想が残りました。

家族がつくりだされる過程、家族が崩壊していく過程、崩壊したあとのそれぞれの居場所。

若干のネタバレになりますが、彼らに血のつながりはありません。

例えば、『治』というお父さんの役をやっている『勝太』の役をやっているのは、『リリー・フランキー』さんです。

それぞれ、赤の他人が、家族のポジションを演じているわけですね。名前まで変えて生活しているのは、後ろめたいことがあるからなのですが。

「産みたくて産んだわけじゃない!」

最初のほうの場面で、定期的に虐待されていたのを見かけていた『ゆり』ちゃんを、思わず治が連れて帰ってしまうシーンがあります。(そのときゆりちゃんは、寒い冬の中、ご飯も与えられず、外に締めだされていました)

信代は、誘拐はマズイと元の場所に連れ帰ろうとするのですが、そこで聞いたのが「産みたくて産んだわけじゃない!」と喧嘩している、ゆりの両親の怒鳴り声でした。

そんな場所においていくことができず、思わず信代も、ゆりちゃんを連れて帰ってしまいます。

信代が取り調べを受けるシーン

ゆりが保護され、信代が捕まったあと。

ゆりを誘拐したとして、女性の刑事に信代が取り調べを受けるシーン。セリフはうろ覚えですが、下記のようなやりとりをします。

刑事「なんで誘拐したの? 本当の母親になりたかった?」

信代「いや……。なんでだろうね。」

刑事「本当の母親に育てて貰ったほうが良いに決まっているでしょう? 産まなきゃ母親になんてなれないんだから。」

信代「(怒って)産んだら母親になれるのかよ?」

刑事「(へ? 当たり前でしょ。なにこの人、意味わからない。)」

すみません。セリフ回しは結構違うと思います。個人的な解釈も入れていますので流してください。

虐待を続けて、自分の子供を死に追いやる母親は、本当に母親と言えるのでしょうか?

家族の絆というものは、一緒に暮らしていくから育まれていくものであって、けっして産んだからといって、無条件に絆が繋がるわけではありません。

恵まれて何の不自由もなく育ったであろう女性の刑事の目には、とても理解できないんだろうな。なんて、イライラを誘導する場面になっていたのですが、

そのあたりの心の動きが伝わってくるのは、すごくうまい演出ですね。

ゆりの両親がメディアに報道されるシーン

誘拐されていた『ゆり』が戻り、ゆりの両親がマスコミに向かって、

「昨晩は、ゆりの大好きな親子丼を、家族で一緒に仲良く食べました。」

というシーン。またセリフ回しはうろ覚えですのであしからず。

世間から見ると、誘拐犯が捕まり、また家族で仲良く暮らせて本当に良かった。というシーンなのですが、

現実は、また虐待され、外に締めだされ、親子丼どころか、食事が与えられているかどうかもあやしい状況です。

なんというか、本当にクズばかりとしか、言いようがありませんね。

ゆりがビー玉を拾ったあと

廊下?ベランダ?から外を見つめるシーン。

あれって、迎えに来てもらえるのを望んでいますよね。私はそう見えましたが、みなさんはいかがでしょう?

逆に11歳の翔太くんは、多少の未練は残っているけれど、自分の足で歩いていくことを決めたのかなと思います。

なんというか、治のほうが翔太より子供ですよね。万引きしか教えられることが無かったとか、さすがにそれは。。。

ゆりちゃんは、5歳ですからね。まだまだ大人が見守ってあげないといけません。本当にかわいそうです。

全体を通してみて

考えさせられるシーンとか、出来事の裏側をみると、思うことは多々あるわけですが、

この家族自体は、自分に甘いクズばかりが集まっている家族なので、冷静に観てしまうと、ただの犯罪集団なわけです。

ラクだから犯罪に走っているだけで、犯罪をしなくても、頑張れば生きていける。でも頑張りたくないから犯罪に走る、みたいな。

終わってますよね、色々と。

私自身、この映画を観ている途中で、「気持ち悪い」と嫌悪を感じる場面がいくつもありました。

ですが、この映画を通して感じられるリアリティは、観た人に対して、何らかの想いだったり、感情だったり、視点だったり、歪みだったり、を残すんじゃないかなと思います。

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↑ 書籍はこちら。

次は

気になっている映画をちょこちょこと挙げていきます。

ジュラシックワールド

7/13(金)
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CIMG8446

ミッションインポッシブル

8/3(金)
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CIMG8457

マンマミーア

8/24(木)
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