「不能犯」を観てきました(ノ∀≦*)ノ 劇場公開日2018年2月1日。上映時間106分。ショウゲート。

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雪の影響がやっと抜けてきましたね。

植栽や外構の工事が後ろ倒しになって、今は結構忙しい感じです。ここで春の需要が合わさってくると・・・それはもう恐ろしいですね。

そう、恐ろしいといえばこの映画!(強引なつなぎ)

『キングスマン』と迷いましたが、あちらはレンタルでも良いかな?ということで、今回は『不能犯』です。

予告編が、すごく面白そうだったんです。

この映画の主成分は負の感情ですので、元気なときに観てください(^^)笑

暴力、殺人、クスリなどの描写があります。12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要です。

PG12なので、そこまで過激な描写はありません。

大雑把なあらすじ

電話ボックスへの貼り紙から、殺人を請け負う『ウソブキ』。

その手口は、常識的には不可能な方法で次々と『人を死に導いていく』ことでした。

『深い思い込み』によって殺していくその手口は、物証も無く、現場を映した監視カメラの映像を見ても、それを証明することはできません。

強い衝動のキッカケとなるものは、本当に些細なこと。その思い込みは、病気や事故の症状ですら引き起こします。

殺人を請け負う代償は、それが『純粋な殺意』であること。

当然、依頼人が持つその殺意というものは、純粋なはずがなく――。

監督、原作

・監督 白石晃士
・脚本 山岡潤平 白石晃士
・原作 宮月新
・原作(画) 神崎裕也

キャスト

・宇相吹正 →不能犯(松坂桃李)
・多田友子 →女刑事(沢尻エリカ)
・川端タケル→更生した?不良少年(間宮祥太朗)
ほか

見どころ

あなたの普段見ている世界は真実ですか?

この作品のテーマはこれに尽きると思います。

小さな思い違いが、次々と歯車を外していって、あっという間にもとに戻せないところまでいってしまいます。

『人は自ら闇を望んでいる』。そんな側面を引き出されたら、人はどうなってしまうでしょうか?

ニタァリ。

『ニヤリ』ではなくて、『ニタリ』という笑い方が、この映画の世界観を描いているといっても過言ではありません。笑

ウソブキの持つ独特な魅力に、ぜひ惹きつけられてください(^^)

感想、印象に残ったシーン

結構面白かったです。

原作は漫画?みたいですね。そう言われてみると、漫画っぽい感じがあったような気もします。

人を呪わば穴二つ。殺しを依頼した人も死んでいきます。

沢尻エリカさんの演技は、一人だけ演技過多な感じ。笑

喋り始めの声量が不自然で気になってしまいました。腹筋に力入り過ぎです。

ウソブキさんのセリフ、

「愚かだね~、人間は。」

亜人の佐藤さんを思い出しました。ただあそこまでは狂ってないですし、行動の芯となっているものも描かれていませんでしたので、物語としての厚み的には少し物足りない感じですね。

ウソブキさんの

ニタァリ

という笑い方が凄く上手です。笑

この映画は、殺しを依頼したけど、依頼達成した後に、真実が判明して後悔、その後自分もろくな最期を迎えないというものが多いです。いっぺん死んでみる?のあれみたいですね。

駆け引きや考察とかは無いので、「デスノートが好きだから面白そう」という方にはオススメできないですね。

中身はペラペラなので、気をつけてください。笑

人が怒りの感情をそのままに、もし殺人を簡単に依頼できてしまったら。。。

「自ら闇を望んでいる」という言い回しはどこか納得してしまいました。負の感情というものは、そういう側面もありますよね。それを望むことを自ら止められないのも怖いところですが。

心理学の中途半端な解説は無かったほうが良かったかもしれません。ウソブキの存在を安っぽいものにしてしまっている気がしました。いっそのこと、そこにも若干のフィクションを入れても面白いんじゃないかなと思います。

指に模様(タトゥー?)を描いていて、それを幻覚に見せているのは面白いなと思いました。たしかにそれなら証拠に残りませんね。

個人的には、途中で多田(沢尻エリカ演じる女刑事)がウソブキに殺人を依頼して、多田は殺されることが無い。なんて展開になったら、面白かったかなと思います。

今作で殺人を依頼した人たちは、全員亡くなってしまうと思うので。

最後の「希望で殺す」うんぬんのシーン

あまりこのシーンが印象に残った!という部分が無かったので、このシーンで。

階段で、ウソブキと多田が会話するシーンです。

多田「希望で殺す!」

ウソブキ「愚かだね~、人間は。」

多田のセリフで、今まで観て積み上げていた世界観が一気に吹っ飛びました。

ん?え?どういうこと?希望?え?どういうこと?

希望という単語に込められたチープさに混乱と失望をしてしまいました。

えっ、この映画ってそんな雰囲気づくりしていましたっけ?笑

今まで丁寧に描いていた世界観はいったい何だったのでしょうか?

改めて考えてみると、この希望で殺すというのはあくまで警察としての正義にのっとって、ということなのでしょうか。それとも、自分の正義にのっとって、ということなのでしょうか。

仮にそうだとすると、多田の言う『希望』は、どこか相手にとって押しつけがましいイメージがあるように感じてしまうのですが、どうなんでしょうね。

本人のためだと言いながら、結局は相手を思いやることなく、自分の考えを押しつける、みたいな。

話し上手だけど、聞き上手ではない、みたいな。

この映画の中だけだと、そんなふうに感じてしまいました。

しかし、このセリフに対する切り返しが

「愚かだね~、人間は。(ニヤリ)」

ウソブキさん、さすがです!笑

一気に、この映画の世界観を取り戻しました!!

ここって、ニタリでは無かったですよね?ね?(下がったと思ったら急に高まるテンション。笑)

ウソブキさんは、「この程度か」と思うと『ニヤリ』。「面白いな~」と思うと『ニタリ』と嗤うクセがあるみたいです。

つまりこれは、ウソブキは多田も見限ったということでしょうか?

私には、「愚かだね~、人間は。(その希望が殺すのは、お前自身だ。)」と聞こえました。(妄想が暴走中)

ここが『ニタリ』だった場合は、「やれるもんならやってみろ」ということなのでしょうが、私にはそう見えてしまいました。

『人は自分の見たい世界を見ている』

この映画のテーマとうまくマッチしていないでしょうか?

つまり、そういうことです。(すみません。適当です。笑)

次は

そういえば、前に面白そうだと言っていた『ラプラスの魔女』。

5月4日公開ってなっていましたよ。かなり先ですね。でも、予告編は面白そうです。

それまでにどうしても我慢できなさそうだと、原作に手を出してしまいそうなくらい面白そうな予告編でした。笑

大体月に1回くらいは、映画の持つ世界観に浸りたいので、2~3月公開のもので良さそうなものがあれば・・・。

映画を観て楽しむというよりは、楽しむために映画を観るといった感じなので、あまりゴテゴテな設定が無いほうが楽しめる部分が多いので好きです。

凝った映画って、1ヵ所にギュッと帰納させるので、そこがハマらなかったら楽しめる部分が少ないんですよね。

もし無かったら、キングスマンかな~。さすがに残ってないかな~。

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