目次~もくじ~
樹木を植える際の土の改良について
植物を植えるときに土壌を改良すれば、生育が良くなりますし、新植後に枯れてしまう可能性もグッと減ります。ということで今回は、植栽をする際の土の改良方法について詳しくご紹介していきます。
使用する用土
・庭木用の培養土
・硬質赤玉土中粒
・木炭、ゼオライト
・お馬のたい肥
・石灰(酸度調整する場合)
・専用培養土(好む酸度がある植物を植える場合)
培養土。基本的には、汎用的な培養土がベースです。この培養土だけでも充分効果がありますので、最低でもこちらは使用しましょう。庭木を植える場合は、土の重さが軽すぎないものを、草花を植える場合は、水はけが良いものを選びます。写真は、ドイトで販売されているもの。私は、植木も草花もこれで植えています。
ここからはお好みで参考にしていただければと思います。
赤玉土。一般的には、水はけが良いほうが、植物の生育は良くなります。私は、『硬質』と書いてあるものをいつも使用しています。硬質と書いていないものは、粒が崩れるのでベチャベチャします。その分、水もちは良いです。赤玉土を入れると、植物にとって良い土壌である『団粒構造』ができやすくなります。大粒だとゴロゴロしすぎるので、中粒を使用します。
お馬のたい肥。有機肥料を混ぜ込む場合は、こちらを使用します。一般的な腐葉土やたい肥より、混ぜ込んだ土がフカフカになりやすいです。
混ぜ込んで使うだけではなく、植栽後のマルチング材として、土の表面を覆うように敷き詰めてあげると、見映えも良くなります。泥ハネも、しにくくなるのでオススメです。
↑ お近くのホームセンターで販売されていない場合は、Amazonをご利用ください。
根腐れ防止材。プラスアルファとして、根腐れ防止の対策を。細かすぎると粉が飛ぶので、粉末のタイプではないものを選びましょう。鉢底炭やミリオンなどの名称でも販売されています。
地植えの土壌改良
写真は左から、硬質赤玉土中粒、お馬のたい肥、木炭、培養土です。培養土がベースになるのですが、赤玉土で団粒構造、たい肥で有機質、木炭で根腐れ防止をそれぞれ強化しています。使用する培養土は、草花用のものでは軽すぎるため、植木用の少し重たいものにします。
培養土だけで植えると、土が緩くて転倒しやすくなるため、既存土も使います。既存土があまりにもひどい状態の場合は、出した土をすべて処分し、黒土や赤土などを一緒に混ぜ込みます。
土壌改良材のすべてを、掘り出した土にかぶせます。出した土だけでなく、植え穴の底も同時に改良していきます。
混ぜていきます。グッと固まるけど、パラッと崩れるような、パラパラのチャーハンのような土が理想です。改良しても、ベチャベチャしている場合は、改良材が足りていないので、培養土か赤玉土を足しましょう。
土壌の酸度を変えたい場合
弱酸性~中性が一般的な植物が好む酸度です。日本の雨は酸性なので、一般的に土壌は酸性に傾いています。なので、アルカリ性の石灰を混ぜ込んで土壌を中和します。中和されるまでに時間がかかりますので、使用する場合は、植栽の1週間前に中和しておきましょう。時間が経過すると固まってしまうので、使いきれる分量を購入しましょう。当日に植栽作業までしてしまいたい場合は、酸度のシビアなものだけ、専用の土壌を使って植えます。
↑ 目的の酸度がある場合は、酸度計を使用しながら調整していきましょう。
専用の土を使う
専用の培養土が売っている場合は、そちらを使用されることをオススメします。植えたい植物が、酸性を好むのかアルカリ性を好むのか分からない場合は、中性前後にしておけば無難です。
酸性土壌です。ブルーベリーなどのベリー系の専用培養土。ピートモスや鹿沼土が多めに含まれています。サツキやツツジも酸性を好みます。
アルカリ性土壌です。オリーブの専用培養土。
弱酸性~中性の土壌です。通常の培養土はこのくらいの酸度になっています。バラの専用培養土は、肥料分や根腐れ防止材が多めに含まれています。
高木の植え方
下記のリンクをご参照ください。
→「シマトネリコの植え方」
花壇の土壌改良
あまり大きくない花壇であれば、花壇内の土を丸ごと改良してしまうのがオススメです。
あらかじめ土壌改良する分と、根鉢の分の土をすきとっておきます。写真のような面積だとレンガ2個分くらい下まで土をとると、スムーズに作業ができます。
このぐらいの高さで大丈夫です。土壌改良材がレンガ1個分、根鉢がレンガ半個分です。そこからマルチングをするので、完成高さは、レンガの天端から、2~3cm下くらいになります。
混ぜていきます。土壌改良材の下の土を巻き込んでしっかり混ぜていきます。
パラパラのチャーハンのような土が良い土です。固い場合やベチャベチャする場合は、改良材が足りていませんので、もう少し足してみましょう。改良する土の最低深さは、植える植物の根鉢の高さです。今回は、30cmの深さを土壌改良しました。
多少ダマになっていても生育に支障はありません。この段階で、レンガ1個分下くらいの高さですね。既存土がパラパラになりました。
植える植物の根鉢で土の高さが上がっていきますので、土の高さが低すぎず高すぎずを目指します。
マルチングをして、レンガの天端から数センチ下がった高さだと、ウォータースペースもとれて土もこぼれにくくなります。土の高さが低すぎても不格好になってしまうので、ちょうど良い高さにしましょう。
花壇の植栽のやり方
下記のリンクをご参照ください。
→「【冬の植栽】道路に面した通路スペースで、見せるガーデニングを楽しむ。」
芝生を張る際の土壌改良
床土を敷く場合
芝生と床土の厚み分の土を削りとり、整地しておきます。
芝生用の床土とバークたい肥を山にしながら混ぜていきます。既存土を含むと、整地がしにくくなるので、土の表面は既存土を含まないようにします。
山を崩しながら、スコップやレーキで、ならします。水はけが悪い場合や、広面積の場合は、水勾配をとりましょう。基本的には、建物側を高く、道路側を低くします。水はけが良い場合は、水平でも自然浸透するので、そこまで気を配る必要はありません。
平らになったら、コンパネを敷きながら体重をのせていって、土を転圧します。
既存地面に直接芝生を張る場合
芝生の厚み分の土を削りとります。芝生の厚み分の高さが上がっても問題ない場合は、そのまま張っても大丈夫です。
バークたい肥と、くん炭を敷きます。写真のように大ざっぱに配ったら、均等になるように敷きならします。
軽く灌水して、土を定着させます。水が引いたら、芝生を敷き並べます。
芝生の張り方
下記のリンクをご参照ください。
→「【芝張り】新築後、一面芝生のお庭にする。」
以上、お読みいただきましてありがとうございました。記事のシェアやトップページへ戻る方は、この記事の最下部からどうぞ。
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